くらげは大きいプランクトン

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2週間で15kgのダイエットに成功した話

以下の内容は実話ですが、「証拠のない話は創作と同じ」と言いますので、残念ながら体重表などを記録しなかった私の話は、娯楽の一つとしてお楽しみいただければと思います。

こんにちは。くらげマン(@MrKurageman)です。
別にビューティ&ヘルスなブログを目指しているわけではありませんが、「バズる内容? やっぱダイエットでしょ」という単細胞な考えからこの内容になりました。ちなみに、くらげはプランクトンではありますが、多細胞生物です。

予想に反して、長い記事になってしまったので目次を置いておきます。
好きなところからお読みください。

ダイエットを始めるまで

まずはダイエット前の状況からお話しましょう。
自称進学高校の3年生かつ大の勉強嫌いだった私は、陸上部を引退した後ほとんど勉強をせず、しかし勉強しなくてはならないという重圧からストレスを抱え、それを食べることで発散していました。やはり、食べる、寝る、シコるといった原始的な欲求を解消するのが一番ストレス発散になりますね。ブラック会社の社員が引き篭もって寝込んだり、浪人生が風俗通いにハマったりするように、私は食べることに10代後半の貴重な時間と貯金を捧げていったのです。
そして、あれよあれよという間に、気がつけば卒業までの半年で20kgも太っていたのでした。
しかし、別に外観を取り繕うことに興味がない私は、まったくそんなことを気にせず、むしろデブをネタにして明るく過ごしていたのです。
出た腹を撫でつつ「俺がこの腹にいくら払ったと思ってるんだ」と威張っていたくらいです。

大学生になった私も、やはり痩せる気など毛頭ありませんでした。
ですが、3回生から始まるゼミに向けて「ゼミの可愛い女の子からデブだと興味を持ってもらえない」という不純な理由から、ダイエットがちらちらと頭を過るようになったのです。
そこで「運動さえすれば好きなものを食べながらでも痩せられる」という間違った考えのもと、ジムに入会します。「通います」ではなく「入会します」というのがキモで、実際には、入会しただけで通うことはありませんでした。
というのも、入会した直後インストラクターから言われた言葉が
「ダイエットの基本は食事制限です。運動は基礎代謝を上げるのがメインですから、本気で痩せるなら食事制限は避けて通れませんね」
なんだと?
俺は食べるのを我慢しなければいけないのか?
そんなわけで、初回の身体測定(?)と2回目のジム案内、3回目に自主的に行ったのち、さっぱり行かなくなったのでした……

三回行って、まったく行かなくなったジムですが、三ヶ月も経つと「これは会費のムダでは?」という考えが湧き始めます。
退会の時に揉めたりしましたが、割愛。人間というのは不思議なもので、ダイエットをする方法がなくなると、ダイエットしたくなるのですね。
さらに、その時ちょうどブルゾンちえみが流行りだした頃でTVで「エドシーラン(ブルゾンちえみが憧れる人?)がドッキリで会いに来る」という番組がありました。そこで出てきたシーランが太っていて、なんだかガッカリしたのです。
さらにさらに、なぜかバンプオブチキンに一時的にハマり、ボーカルの藤原基央はかなり痩せた人間なのを見て「人は痩せてるだけで、顔が大したこと無くても格好良く見えるなぁ」と思ったのです(バンプファンの皆様ごめんなさい)
上の2つから「バンドマンは病的に痩せていなければならない」と思い始め(私はまったくバンドマンではない)、何故かダイエットが始まります。

ダイエットの理論

私の理論の根幹は
「適切な結果がついてくれば多少つらくても耐えられる」
です。
ダイエットでなにより大切なのはモチベーションです。
楽な方法だから続くのではありません。モチベーションがあるから続くのです。
本屋に行けば、ダイエットに関する本が無限にあります。どれも科学的根拠が書かれた素晴らしい本ですので、おそらく一定の効果が期待できるでしょう。なのに世間の人々がダイエットに悩んでいるのは、方法の問題ではなく、モチベーションの問題に他なりません。痩せる方法が分かっても、続ける方法が分からないのです。
タイトルの通り、2周間で15kg痩せると一日1kg以上減量するので、目に見えて結果が出ます。毎日体重計に乗るのが楽しくなります。すると、不思議と「もうちょっと続けよう」という気持ちが出てくるのですね。

私が行ったのは
「1日300kcal以下ダイエット」
です。
成人男性の基礎代謝(一日中まったく動かなくても消費されるカロリー)を私は厳密な数字では知りませんが、おそらく1000kcal/日を切ることはないでしょう。きっと成人女性も先述の数字を切ることはないと思います。
動かなくても1000kcalは消費されるのですから、何か活動すればさらに効率が上がります。完全に寝たきりで過ごすというのは、かなり特殊な状況かと思われますので、効果のほどは考えるまでもありません。
また、食事制限は「なにかを行う」ダイエットではなく、「なにかを止める」ダイエットです。モチベーション管理が簡単です。
例えばジムに行くには、痩せるモチベーションが必要なだけで無く、休日であれば、外出するモチベーションや、着替えるモチベーションが必要になってきます。一つ一つに必要なモチベーションは大したことないかもしれませんが、「なにかを行う」ダイエットでは細かなモチベーションが積み重なり、ちり的に大きなモチベーションが必要となってきます。複数を管理する分、モチベーション維持が難しくなります。
それに比べて「なにかを止める」ダイエットは、モチベーションが一つでわれますので、モチベーションを保ちやすいというメリットがあります。

では、300kcal以下に抑える時には何を我慢すればいいのでしょうか?
それは「特別に好きなもの以外すべて」を我慢すればいいのです。
「え? 普通は好きなものを我慢して、ダイエット食に置き換えるんじゃないの?」と思われるかと思いますが、それが正しいのは後半部分のみです。
すべての食べ物は、「好きなもの」「普通なもの」「嫌いなもの」の3つに分けられます。この時、普通のダイエットでは「好きなもの」と「普通なもの」を我慢して、「嫌いなもの」ばかり食べて痩せようと考えます。ですが、嫌いなことが続くはずもありません。逆に、嫌いなことなら我慢しても耐えられます。
「好きなもの」を食べて過ごしましょう。しかし、好きなものを食べる量は今までより増やさないように
その「好きなもの」に関して、冷静に考えて、ケーキが大好きな人も毎日ケーキを食べているわけではありません。週に一回食べるかどうかではありませんか? なんなら、月に一回かもしれません(逆に週一以上のペースで好きで食べるものがあれば、それは「好きな食べ物」ではなく「趣味の食べ物」だと思われますので、痩せるより趣味を極めた方が人生は豊かになると思います)
なので、実際には好きなものを食べて良いと言いつつ、食事のほとんどを置き換えることになります。一週間に一度、好きなものだけを食べる日があるだけですね。
ですが面白いことに、食事のほとんどを置き換えているにも関わらず、「好きなものを食べる量は変わらない」と意識するだけで、ダイエットは続くようになるのです。

そうでなくても、ダイエットというと禁欲的な生活を強いられる強迫観念が強く、ダイエット中は「好きなものを一切食べてはいけない」と思い込んでしまう人も多いようです。そうすると、実際に身体が辛いと感じる以上に辛いと脳が認識してしまうので、やはり続かないダイエットになりがちです。ポジティブに生きましょう。

私の場合は、一日1kgのペースで痩せたので、体重計に乗ればダイエットの結果が見えて、楽しくなりました。そして結果が伴うと、スーパーで低カロリー食品を選ぶのも楽しくなります。

ここまで私のやり方を書きましたが、先述の通り、ダイエット方法は本屋に行けば無限にありますから、自分に合う方法を選べばいいのです。以下にも300kcalダイエットの内容が続きますが、結局は、自分が考えた自分のための方法こそが最強なのですから。

ダイエットの方法

あまり「ダイエットが楽しくなった」などと繰り返していると、あやしい自己啓発本を書いてる気分になってきたので、具体的にどんなダイエットを実践したのかに移ります。
下記のリンクはすべて公式サイトの商品紹介ページへのリンクです。何故アフィリエイトなどに予め登録しておかなかったのかと後悔しているところですので、安心してクリックください。

上の内容を踏まえて、じゃあ「普通なもの」と「嫌いなもの」を何に置き換えるの?

私の場合は「こんにゃく麺」に置き換えました。しかし、こんにゃく麺を単体で食べるのはかなり苦しいので、大塚食品マイサイズというパスタソースをかけて食べました。私のダイエットは、ほぼマイサイズよって成ったといっても過言ではありません。ありがとう大塚食品
(ちなみに、マイサイズではない100kcal以下のパスタソースもスーパーに行けばごろごろ見つかります)

しかし、マイサイズにも種類には限りがありますので、流石に飽きがきます。そこでちょうどその頃に発売されたのがカップヌードルナイスです。
これ量はたいしたことなく、178kcalとズバ抜けて低カロリーというわけでもありません。なにが良いかといえば、スープを再利用できることです。特にクリーミーシーフードは味が濃く、これにレタスを入れると、一度作れば三食くらい食べられます。ダイエット中、量をどう確保するかが問題になってきますが、ナイスのおかげで一気にそれは解決しました。

あと、紀文食品糖質0g麺 魚介醤油味つけ麺スープ付きも味が濃く、食べた感のある商品なのでオススメです。なぜか紀文食品の商品紹介ページに記載がなかったのでリンク先はニュースリリースとなります(商品紹介ページを見つけた方はご一報を)

食事だけではありません。飲料もカロリーを含みますので、置き換えました。
基本的には、巷で謳われている0カロリー系ドリンクならなんでも良いのですが、私はペプシストロング〈ゼロ〉で置き換えました。
というのも、0カロリー系の中で最も味が濃く感じられたので、コカコーラよりも空腹感を誤魔化すことができます。コカコーラよりも炭酸が強いのも、空腹ごまかしポイントが高くて良いですね。

置き換え方法は以上ですが、それともう一つ「TVを見ない」というのも意外と重要です。
というのも、テレビCMでは沢山の食に関する映像が流れる他、番組自体もバラエティ番組にグルメが扱われないことはありませんし、ドラマの食事シーンなんかも馬鹿にできません。
なにせテレビは食品を美味しそうに見せることに懸けているのですから。現実で食べ物を目にするより、テレビで見る方が美味しそうに感じるくらいです。
我々が予想するよりはるかに、テレビでは食品が扱われています。そして、これがダイエットを邪魔するのですね。
なので、極力テレビは見ない。外せないドラマなんかがある場合は、録画してCMカットの上で見る、といったところでしょうか。
そしておそらくLINEのタイムラインやFacebookTwitterなんかでも沢山の食に関わるプロモーションや投稿を目にするかと思いますが、それらも極力避けることです(私はソーシャルな人間ではないので、あまりこれらを意識しなかった)

と、具体的な方法を書きまして、これを実践すれば確実に体重は落ちます。タイトル通り、私は2週間で15kg落としました。しかし、繰り返しにはなりますが、人により合ったダイエット方法は千差万別。皆さんも皆さんの方法を実践ください。

ダイエットのその後

では、痩せた私はどうなったでしょうか?
今更ですが、15kgという数字はマジックナンバーではありません。私の父は、長い年月の中で痩せたり太ったりを繰り返しているのですが、曰く「5kgや10kg痩せても誰も気付かない。周りが気づいてくれるのは15kg痩せてからだ」と。
私は人生初のダイエットで、いきなり15kgの減量に成功したので、これ以下だとどうだか分かりませんが「15kg痩せると周りから『痩せたね〜』と言われる」のは本当です。
これ結構、嬉しいんですよね。
周りから「痩せた」と認識してもらえるのは確かです。

しかし、現実に痩せたかといえば、そうではありません。
導入部ではサラッと書きましたが、高校生の頃の私は運動部で、かなり痩せ型の人間でした。
それが大学2回生では自他共に認めるデブとなっていたのです。ここまでの間に筋肉が落ちていないはずがありません。今回、私は一切運動をしないダイエットで痩せたので、筋肉までは戻るはずもなく、当然ながら高校生の頃と同じ体型にはなっていません。

また最近話題の「シンデレラ体重」という言葉が如何にであるか、も今回はよく分かりました。
「シンデレラ体重」「美容体重」「標準体重」という3つがあり、
「健康で文化的な生活を送るためには太りすぎず痩せすぎず」ということで「標準体重」
胴長短足の日本人は標準体重だとちょっと太く見えるよね」ということで「美容体重」
「美容体重だとキレイな一般人程度だから更にもう少し細く」ということで「モデル体重(≒シンデレラ体重)」
というのが私の理解です。
「シンデレラ体重」という言葉の出現とともに「モデル体重」という言葉を聞かなくなったので、上の説明で概ね間違ってないのではないでしょうか。

私は今まさに「美容体重」ですが、人前で積極的に脱げる身体かと言われれば、そうではありません。
前述の通り筋肉は衰えたままなので、以前より引っ込んだとはいえ、お腹は出たままです。痩せたものの、体型自体は変わっていません。
体重でその人が美しいかどうかを判断すること自体がナンセンスなのでしょうね。
この方法でさらに5kg痩せればシンデレラ体重ですが、シンデレラ体型ではないだろうことは確実です。

また、一旦延びた皮は戻りません。ところどころ余った皮は延びたままです。これは急激に体重を落としたせいかもしれません(が、一度延びた皮が戻らないのであれば、痩せるスピードは関係なさそうに思える文系人間です。生物などを真面目に受けていた人からすれば感覚は違うのかも)

なので「パッと見は痩せて見える」のが目的であれば、私のやり方は大成功です。
しかし「ビーチで水着になりたい」のが目的であれば、私のやり方ではダメです。

これを言うと、何故か女性はかなりの拒否反応を見せますが、本気で痩せたいなら(食事制限もある程度は必要ですが)筋トレをするのが、所謂「女性の言う痩せたい」を叶える近道だと思われます。部活をしていた頃、保健体育科の顧問が「女子は筋トレしても見て分かるほど筋肉はつかない」と言っていたので真実でしょう。
しかし、きっと女性も筋トレが苦痛なものであると理解しているからこその拒否反応だと思うので、あまり慰めにはなっていませんね。

もちろん、筋トレが美しい体型を作りつつ痩せるための一番の近道であるのは、男性にも言えることです。

私の目的は「パッと見は痩せて見える」ことでしたので、完全に達成できて満足です。
世間には「そうじゃない」という方が多数いらっしゃるのを存じておりますので、蛇足的ではありましたが、ここまで書きました。

皆さんの目的とも合致するでしょうか?
釈然としない終わり方なのは重々承知です。ここまで読んで「現実は非情だ」と思った方も、そうでない方も、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

(おわり)